安全・衛生・効率――三拍子揃ったトート洗浄
IBCトート容器の洗浄で、再利用を安心・安全に
以前ブログに書きましたが、IBCコンテナーの洗浄はタンク洗浄ノズルを使用する一つの事例でもあります。
ただ、適切なノズルが使用されないと大変なことになります。
その内容をもう少し追及したブログを書いてみました。(Lechler USAのブログから拝借しましたが…)
1分程度で読める内容なので是非ご一読ください!
企業では中間流体(液体・化学製品・食品など)を輸送する際、IBCトート容器(Intermediate Bulk Container, トート)が使われます。
もしこれらの容器を回収して再利用するなら、十分な洗浄・滅菌処理を行うことが不可欠です。
本稿では、トート洗浄の最適な方法、注意点、そして洗浄工程を支えるノズル技術について紹介します。
- 最適なIBCトート洗浄とは?
トートを再利用する前には、残留物や汚染物質を完全に除去しなければなりません。
プロ仕様の洗浄設備を導入するのが最も確実で、次のような構成要素を備えています:
・高圧洗浄機システム
・タンクの再循環装置
・洗浄剤タンク
・滅菌/リンス用水タンク
洗浄方式には主にホース型と密閉型(エンクローズド型)の2種類があります
・ホース型:ノズル付きのホースをIBC容器内に挿入して洗浄する方式。洗浄剤を吹き付け、終了後はリンス水で徹底的にすすぎます
・密閉型(タンク方式):トートをリフトやパレットジャッキで密閉槽に設置。槽内の洗浄・すすぎノズルから全方向に噴射して洗浄します。容器内外の隅々まで洗浄しやすい設計です。
容器のサイズ、開口部の形状、洗浄頻度、使用液体の特性などによって、どちらの方式が適するかが変わります。 - 再利用可能かどうかの判断
トート洗浄を行う前に、下記を確認すべきです:
前回使用された液体が何か:有害化学物質であれば、一般的な洗浄では除去しきれないことがあります。
供給業者からの情報:返却されたトートにラベルが貼られており、何が入っていたか記録されている場合があります。
残留物の可能性:有害物質が内部に付着していると除去が難しく、専門業者に洗浄を依頼すべきケースもあります。
こうした確認を怠ると、再利用後に製品汚染や品質トラブルを招くリスクがあります。 - コケ・藻(アルジー)発生の防止
食品や水性製品を扱ったトートでは、洗浄後に藻類の発育が起こることがあります。これを防ぐために:
・洗浄/リンス後にブリーチ剤(次亜塩素酸ナトリウムなど)を用いる
・完全に乾燥させる(自然乾燥や工業ブロワー乾燥など)
ただし、残留する漂白剤が中に入れる製品に悪影響を与えないよう、十分なリンスと乾燥が不可欠です。 - ノズル/噴霧技術のポイント
洗浄効率を左右するのがノズル(スプレーノズル)技術です。良質なノズルを使えば、洗浄水・洗浄剤を均一に容器の隅々に供給でき、水の使用量を抑えながら高い洗浄性能を発揮できます。
特に「フリースピニングノズル(360度回転型)」などは、あらゆる方向に洗浄水を噴射でき、隅部の汚れも逃しません。
また、御社の洗浄ラインに合わせてカスタム設計ノズルを採用すれば、効率性や節水性がさらに高まります。 - まとめ:使いたくなる洗浄ソリューションへ
IBCトートを再利用する際、洗浄・滅菌処理は避けて通れないステップです。
しかし、適切な設備とノウハウを備えることで、品質を保ちつつ効率的に運用できます。
特にノズル技術を最大限に活用すれば、水量を抑えつつ高性能な洗浄が可能になります。
もし御社で効率的・省資源なトート洗浄を検討されているなら、一度当社のノズルソリューションをご覧ください。
用途や条件に応じた最適設計をご提案できますので、ご興味があればぜひお問い合わせください。
- 推奨商品
レヒラー社は新たにIBCコンテナー専用の高圧洗浄ノズルの製造、開発を開始しました。
高圧タンク洗浄ノズル”PressureClean”
こちらを参照ください。
ご質問等御座いましたらこちらからアクセスをお願いします。IBCタンクの乾燥にブロワーを使って行った実績があります。

ソニック社製IBCトート専用乾燥装置(ブロワー)
こちらからカタログのダウンロードが可能です。


