リングブロワーvs遠心ブロワー(ソニック社製ブロワー)
またまたソニック社から面白い記事を入手しました!
せかっくなので皆様に共有したいと思います。
リングブロワーとソニックブロワーの違いは何か?!
是非、読んでみてください。
リングブロワは広く使われていますが、万能ではありません

リングブロワー(一例)
リングブロワは世界中で最も一般的な圧力ブロワのカテゴリーで、多くのメーカーが製造し、産業用途で空気が必要なときの“定番”として選ばれがちです。
しかし、「よく使われている=どんな用途にも最適」というわけではありません。
リングブロワは適した用途では十分に機能しますが、高速生産ライン、設備間の厳密な連動、あるいは柔軟性が求められるシステムでは、設計上の制約が思わぬ問題や総コストの増加につながることがあります。
リングブロワが得意なこと
まず正直に言うと、メーカーが違ってもリングブロワ(レジェン、サイドチャネルブロワ、ボルテックスブロワ、タービンブロワ、ダイレクトドライブブロワなど)は、0.5〜30HPの範囲でほぼ共通したサイズと性能を持っています。
・コンパクトで、インペラが専用モーター軸に直接取り付けられている
・主な可動部はモーター側に集約
・大量生産により価格が比較的安い
・一定の圧力・真空を維持する用途に最適
・ポンプ型の急峻な性能曲線により、流量(CFM)が低い領域で最も効率的に動作
リングブロワが苦手なこと
リングブロワが非効率・不向きになるのは、低圧・低真空で高いCFMが必要な場合や、流量が変動して圧力が頻繁に変わる場合です。
また、専用モーターによる直結構造のため現場での修理ができず、モーターが焼損するとブロワ全体の交換が必要になります。
結果として「安いはずが安くない」状況が起こります。
限られた性能範囲
リングブロワは特定の性能範囲に合わせて設計されており、一度選定すると性能の幅がほとんど変えられません。
・流量調整バルブを使う
・システム側の抵抗が変化する
・生産条件が変わる
こうした状況では圧力が大きく変動し、電力消費が25〜50%増加し、モーター過熱から故障につながります。
熱と騒音の問題
リングブロワは低流量時に高圧・高真空を生むため、高いモーターパワーが必要で、熱が大量に発生します。
流量が中間点に下がっても、発熱と電力消費は依然として高いままです。
この熱は最終的にモーターに蓄積され、寿命や効率を損ないます。
また、85dBを超える騒音を発することも多く、職場環境や規制面で問題になる場合があります。
効率面での課題
同じ出力条件で比較すると、リングブロワは遠心ブロワより電力消費が多いことが一般的です。
・中間流量で使っていても効率は低め
・1台の遠心ブロワで済むところをリングブロワ2台必要になるケースもある
・24時間稼働の工場では年間で数千ドル(数十万円〜数百万円)の差になることもある
負荷変動への弱さ
リングブロワは直結駆動のため、システム側の変化に柔軟に対応できません。
・新しい工程を追加
・圧力要求が変わる
・フィルターが汚れる
・配管抵抗が変わる
こうした変化があると、CFMが5%変わるごとに圧力が10%変動し、生産プロセスに悪影響を与えます。
代替技術を検討すべきケース
以下に当てはまるなら、リングブロワ以外の選択肢を検討する価値があります。
・高速生産で効率が重要
・多品種生産でラインの柔軟性が必要
・ブロワも他設備同様に柔軟であるべき
・エネルギーコストが無視できない
・騒音対策が求められる
Sonicの遠心ブロワは、モジュール構造で柔軟性が高く、10:1の流量ターンダウンが可能で、用途に合わせて細かく調整できます。

ソニックブロワー (centrifugal blower)全機種
遠心ブロワが異なる点
遠心ブロワはターボ型インペラを用い、ファン法則に従った高効率の性能曲線を持ちます。
・熱上昇が小さい
・広い流量範囲で緩やかな圧力変化
・ベルト駆動の高速設計でコンパクト
・高風量・高風速で細い配管にも対応
実際のメリット:
・高効率 → 低ランニングコスト
・モジュール構造 → 必要に応じて拡張・変更可能
・静音性が高い
・生産量の変化に柔軟に対応
・熱管理が良く、現場で修理可能
初期費用は高いものの、5〜10年の総所有コストでは遠心ブロワが有利になることが多いです。
本当に問うべきこと
リングブロワが「悪い」わけではありません。
ただし、現代の製造現場が求める条件とはズレることが増えてきています。
・低コストで単純な定常運転 → リングブロワで十分
・効率・柔軟性・拡張性・長期コスト → 遠心ブロワが適合
多くのメーカーは、分析を進めるほど「リングブロワは低流量・高圧/高真空の用途に向く」ことに気づきます。
次のステップ
現在リングブロワを使っていて、最適かどうか迷っているなら、以下を確認すると判断材料になります。
・出力圧力は3 psi(84インチ水柱)か
・1ラインに2台以上のリングブロワが必要か
・補助として圧縮空気ノズルを使っていないか
・空気供給がエネルギーコストの大きな割合を占めていないか
・製品バリエーションの変化にリングブロワが対応できているか
・現在の空気供給コストはいくらか
・今後数年でどんな変更を予定しているか
これらの情報が、リングブロワ継続か代替検討かを判断する材料になります。
Sonicは、現代の製造現場に合わせた遠心ブロワシステムとアプリケーションエンジニアリングを専門としています。
現在の設備が最適かどうか相談したい場合は、ぜひお声がけください。
因みに、ソニック社のソース元はここです。
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