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Lechler(レヒラー)(精密スプレーノズル)

FL-600Eの歴史(レヒラー社製マルチチャンネルジェット(エアーノズル))

レヒラー社製マルチチャンネルジェット(エアーブローノズル)

弊社は来期で40周年を迎えます。
それと同時にレヒラー社の日本総代理店として今日まで一緒に苦楽を共にしながら日本市場の開拓、販売を行ってきました。
その代表商品がFL-600Eです。

マルチチャンネルジェット(エアーノズル) FL-600E

マルチチャンネルジェット(エアーノズル) FL-600E

今では材質、形状、ブロー形状が異なる商品も多く増えました。(こちらから商品群の確認が出来ます。)
実は見た目はあまり変わっていませんが、4回ほどバージョンアップしているのをご存じですか?

【第一弾】
出始めのころの写真です。

FL-600E(初号機)

FL-600E(初号機)

単独写真が弊社に残っていないため、事例写真からとなります。
ドリルで切削したときに発生する切子の除去で採用して頂いたときのものです。
この写真を見てお気づきでしょうか?
実はこの時はまだエアーノズルを取り付けるネジ穴が存在しません。
フレックスホースやパイプに固定した方法が主流だったためです。
とあるお客様から『ネジ止めしたい』ということから二号機からネジ止めが採用されました。
※このコメントは某自動車メーカーからの要望だったようです。
(その後につながるのが、FL-600Rというラウンド型になります。)

【第二弾】
この写真のFL-600Eから現行商品に近づいてきます。

マルチチャンネルジェット(エアーノズル)FL-600E(二号機)

マルチチャンネルジェット(エアーノズル)FL-600E(二号機)

写真では判別し難いのですが、ネジ穴が二か所あることでしっかりと固定することが出来る商品になりました。
しかし、このネジ穴の厚さがあまりなく、ネジで止めていく最中に破損するケースがありました。
その対策としてネジ穴の厚みを数ミリにした商品が完成します。

【第三弾】
この写真のFL-600Eは二号機と比べてネジ止め箇所に厚みがあるのが分かりますか?

マルチチャンネルジェット(エアーノズル)FL-600E(三号機)

マルチチャンネルジェット(エアーノズル)FL-600E(三号機)

厚みが出来たことで強い締めても破損しにくい形状になり、多くの梱包機器の吹き飛ばしに採用して頂きました。
また以前からFL-600Eのアクセサリーとして付随しているオリフィスカバーを使用することで使用しないエアー孔を塞いでブローすることが出来ます。
今でも多くの工作機器メーカー、食品飲料メーカー、そして自動車関連メーカーで使用して頂いています。
そして第四弾になりますが、見た目では分からない箇所の強化を行いました。

【第四弾】
この写真は姉妹商品であるFL-600PPで紹介したいと思います。

マルチチャンネルジェット(エアーノズル)FL-600PP(四号機)

マルチチャンネルジェット(エアーノズル)FL-600PP(四号機)

FL-600PPとFL-600Eの違いは材質が異なるだけで内部構造は同じです。
今まではエアーノズルの中心部にスタビライザーを設けていませんでした。
このスタビライザーの箇所を要して超音波溶着を強固にし剝がれにくいものにしました。
最大使用圧力が0.6MPaなので、その前後で使用されるお客様のために改良しましたが、まだまだ改善の余地はあります。
次回の改良点はこの超音波粘着になるのでは?と思っています。

その第五弾の話が年初からスタートしています。
レヒラー社の45000種類の商品の中のトップ10に入る商品の改良となると非常に難しい判断があると思います。
ただ、その反面お客様の要求が上がる中で商品提供できることは誇らしいと思います。

第四弾までにOSHA規格、FDA規格、EG 1935/2004(欧州規格)やCalifornia Proposition 65規格など医薬、食品飲料でも使える材質や規格をクリアすることで『マルチ』な活躍をして参りました。
昨今のレヒラー社は食品飲料向けスプレーノズルに注力しており、この規格のクリアもその一環だと思います。

ブログが長くなりました。
1/45000の商品ですが、レヒラー社もティックコーポレーションのこの商品を継続して皆様により安全、より効果的、より省エネであるよう努力しながら商品提供をしてまいります。
話はそれましたが、そろそろ第五弾の話が出てくることかと思います。
その時はまた改めてご紹介させて頂きますが、まずはレヒラー社のFL-600Eの歴史を少しでも理解して頂ければ幸いです。

本商品に関するご質問等御座いましたら弊社スタッフ、若しくはこちらからお問合せください。
よろしくお願いします。

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