選択触媒還元(SCR:Selective Catalytic Reduction)用スプレーノズル

なんだか仰々しい漢字がならびますが、これは選択触媒還元(SCR:Selective Catalytic Reduction)という脱硝処理の方法です。
弊社が取り扱うレヒラー社製スプレーノズルは約45000種類以上あります。
その中に目的に応じて作られたスプレーノズルが存在します。
今回はその中にある脱硝用スプレーノズルについてレヒラー社と共にオンラインミーティングを行いました。
この選択触媒還元方はSCR方式と記載されることもあります。
ようは、アンモニア(NH₃)または尿素水を噴霧して触媒を用いてNOₓを窒素(N₂)と水(H₂O)に分解します。
スプレー方式はこの過程で使用され、あくまでアンモニア供給の手段で使用されます。
ではどんなスプレーノズルなんでしょうか?
ノズルの写真があるので見てみましょう。

レヒラー社製脱硝処理用スプレーノズルシリーズ
このように単体のノズルから複数のノズルを一つにまとめたクラスターヘッドノズルがあります。
この中に特許取得済みのノズルがあります。
それが1AWタイプのノズルです。

1AWタイプノズル
- 特許取得済みの新しい噴霧技術
- 一次空気と二次空気を分けて供給し、二次空気が周囲に細かい霧を形成
- 非常に微細な液滴を生成し、短い蒸発距離を実現。
- 高い制御性と適応性
- 流量の調整が容易で、ターンダウン比10:1(幅広い運転範囲)
- 単体ノズルまたは複数ノズルのクラスター構成が可能
- 最適な噴霧パターン
- 単体ノズル:15°のフルコーン噴霧で均一な分布
- クラスター構成:55°の幅広い噴霧で広範囲をカバー
- 圧力範囲の柔軟性
- 液体圧力:0.1~0.5 MPa
- 噴霧空気圧:0.1~0.5 MPa
- 空気と液体の比率を調整することで、液滴サイズを最適化
詳細についてはこちらからレヒラー社のホームページへアクセスして頂きご確認いただければ幸いです。
ちょっと前の話になりますが、国内ではありませんが米国向けにこの商品を10案件以上納入した実績があります。
特にLNG発電所向けの詳細として某国内エンジニアリング会社様には多大なるサポートをして頂きました。
今後石炭火力発電所が縮小傾向の中、LNG発電所は今後も活躍する発電所の一つだと思います。
そこの環境装置用としてレヒラー社が開発した脱硝処理用スプレーノズルも国内で活躍の場を広げたいと思います。
追記
レヒラー社担当者とはもう20年近く一緒に仕事をしている担当者です。
何かあれば是非ご連絡ください。