エアーノズルの選定
弊社もエアーノズルの販売を始めてもうすぐ40年となります。
この40年間で累計何個のエアーノズルを世の中に提供したのでしょうか?
正直分かりません。
色々な製造工程、乾燥工程等で一番初めにエアーを使っていたのが『オープンパイプ』です。
字の如く、ただ穴が開いているだけのパイプです。
このパイプを使った吹き飛ばし、乾燥等が主流だったのをレヒラー社の長年の経験、実績で製造、開発、販売をしたのが『マルチチャンネルジェット』です。
当時は1種類のみでしたが、徐々にラインアップも増えて、形状、材質、大きさ等から選択が出来るようになりました。
ただ、その末端のものが『適切なもの』でない時はどうしますか?
弊社ではお客様から情報を得て、色々なアドバイスをさせて頂きます。
では、どんな事を聞くのか少し列記したいと思います。
・使用条件(例:材質、ネジ径、流量、圧力)
・現行商品の写真
・使用方法
・現在の使用条件
・用途(例:クリーニング、ブローオフ、冷却など)
・ワークの形状(写真提供があれば尚可)
・ワークとエアーノズルの距離
・検討中の乾燥方法
・写真 / スケッチ
・問題点
結構聞きますよね?
何故ならオーバースペックでも問題が発生しますし、過少過ぎても問題が発生します。
コンプレッサーで作られるエアーは無料ではないので、効率的に使えるようにするのが我々の役目です。
その為、色々な形状のノズルがあります。
以前、メルマガでも書きましたが某工場で使用しているコンプレッサーの約3割以上がブロー工程で使われている事例があります。
この3割を少しでも少なくすれば省エネに繋がります。
まずはオープンパイプをエアーノズルに変更して同じ衝撃力を得て、圧力を下げるだけでも省エネに繋がります。
次のステップとしては、エアーノズルからエアーノズル、コンプレッサーからブロワーによるブロー工程の見直しなどあります。
『乾燥工程は永遠のテーマ』と言っていた方がいます。
我々が40年間、この仕事が出来ているのはそうなのかも知れません。
お時間がある時に一度『ブローの省エネ化』を検討してみてください。