二流体ノズル vs 超音波ノズル
二流体ノズルと超音波ノズル、両商品とも細かい液滴を作るスプレーノズルです。
では、何が違うのでしょうか?
≪二流体ノズルとは?≫
液体を送り出す為の圧力に定量のエアーを混ぜ込む(吹き込む)事で微粒子を作るノズルです。
空気圧を利用して塗布するので、粘度の高い液体を塗布する時に利用します。
空気圧を加える方法は3タイプです。
・サイフォン
・重力
・圧力
参考までにサイフォンタイプの動画はこちらです。
≪超音波スプレーノズルとは?≫
ノズル内部にあるピエゾセラミックの振動による超音波がノズルに伝わり、液体膜を振動させて微粒子を形成して塗布するノズルです。
一般的なノズルとは違い、加圧をする必要がありません。
即ち、形成された微粒子には速度がない為、ふわふわと落下します。
その為、粒子の跳ね返りや飛散を抑える事が出来ます。
参考までに超音波スプレーノズルの動画はこちらです。
では、どちらの商品が優れているのでしょうか?
答えは使う用途により異なります。
二流体ノズルの多くは粘性の高い液体を塗布する時に利用します。
この他に調温、ミスト噴霧、冷却、排ガス処理などに使う事があります。
一報、超音波スプレーノズルは加圧しないノズルなので、液体に速度を持たせない用途に使う事が多くあります。
フラックス塗布、燃料電池、採決管内の塗布、不織布への塗布などに使う事があります。
一般的のスプレーノズルは機械的機構がない為、超音波スプレーノズルより安価です。
但し、加圧に必要なポンプや配管等の設備投資に費用が発生します。
超音波スプレーノズルは、大掛かりな装置を必要としません。
注:用途にもよりです。
どちらも得手不得手が存在する塗布ノズルですが、その用途に応じた使い方をする事で無駄や省エネに繋がります。
このブログの内容が貴社の用途改善の材料になれば幸いです。